ニキビの頃
「ニキビは青春のシンボルだ、などと言ったのは誰だ!!」 毎朝、鏡に向かってニキビつぶしに精を出している私に、「未だやってるのかい。遅れるよ!」と母の声。
なんと言われようと、この気持ちはお袋には判んないだろう。こんな顔を彼女には見られたくない。
中学校(旧制、現在の高校)へ通う朝、必ず行き会う女学生が二人いた。勿論、名前などは知る由もない。一人はAさん、もう一人はBさんである。第一高女のAさんとは、学校までの長い旧トロッコ通りの中間地点あたりで大抵行き会う。すれ違うと、途端に下を向いて振り向きもしないで行ってしまう。どんな顔をしているのかよく判らなかった。
Bさんは、中学校までの途中に家があるので、暫くしてから姓は判った。
4月の桜が咲く頃、桜並木通りにサーカスがやってきた。オートバイの曲乗りなどの見世物があり、いくつもの露天商が道路の両側に並んだ。ある日、友達とサーカスに入っていたら、離れたところにBさんとその家族であろう姿を見つけた。目が合ったら彼女が笑った。どきどきした。一回りして休憩に入ると客が入れ替わり、ひょいと見ると彼女の姿は既になかった。
彼女はその後、自宅のあった場所でS幼稚園の経営を始め、その園長さんになったという。何かの用で自転車で前を通った時におばさんを見けたが、恐らくあの人だったのだろうと思う。
残念ながらこの話の続きはない。ニキビはいくつころまであったのだろう。
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コメント
年末年始の慌ただしさも、ようやく一息。
お久しぶりです。
私もニキビにはなかされました。親にも言えずに…
できる場所によって「想い」「想われ」等と言われていることが
せめてもの慰めでした。
今では日頃の不摂生によって発生する吹き出物です
(>_<)
投稿: 高善 | 2009年1月 6日 (火) 09時22分
コメント有り難うございました
お元気のご様子。安心しました。
「続・南太平洋への郷愁」も一段落。
ニキビは「青春のシンボル」とはいえ「悩みの種」でしたよね。私はおおいに悩みました(^^)。
ご繁栄を祈ります。
投稿: 不死身の男 | 2009年1月 6日 (火) 12時17分